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ストーリー
“とにかく僕は走らなきゃいけなかった”
小学生の典彦は子供の頃から貧乏で自転車を買ってもらえず、自転車に乗る友達の最後尾を 「そうしたいからしてるのだ」と言わんばかりに走る毎日。自転車を持っていないなんて、 親友の博之にも絶対に言えない。だから、いつも「持ってるよ!」と強引なウソで切り抜け るしかなかった。そんな風に武装していた子供時代。
大人になってようやく手に入れた自転車は、典彦にとって今も変わらず特別なモノ。その自 転車が盗まれてしまった。早朝出勤のサラリーマンの典彦は会社帰りに自転車を探す日々。 ある日、小学校卒業以来会っていなかった博之に出くわす。どう見ても彼の乗っている自転 車は典彦の盗まれた自転車だった。典彦を言いくるめ逃げるように自転車を飛ばす博之!走 る典彦!何とか博之のアパートにたどり着いたがそこには同棲相手のしのぶがいた。彼女は 突然のライバル(僕?)出現で女心に火がつき七転八倒の大騒ぎ。しのぶと博之はイビツでは
あるものの互いに必要とし支えあっている関係に見えなくもなく、典彦は次第に自転車より
も何か大切なものがあることに気が付いていく。
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